津田大介公式サイト | なぜ今、「データジャーナリズム」なのか?(津田大介の「メディアの現場」Vol.54 より)

tsuda.ru
 うーん、2012年のアメリカ大統領選挙を題材にするのはどうなんだろうと思った。あそこまで来ると、逆にプライバシーを丸裸にされているようで気持ち悪いと感じる。あと、アメリカとかイギリスは社会のあり方が、日本の社会のあり方と差異が大きいから、そこから引っ張ってきてもどうなんだろうと思う。どっちかというと、独仏の動きを見たほうがいいと思うのだが。あと、欧米では大学と職能が近接しているけど、日本ではそのあたりが難しいよなあ。データジャーナリストとしての訓練を大学で施しても、それを社会の側が使いこなせるのか、結構疑念があったりする。
 確かに、行政活動に関するデータの公開は必要なことだと思うし、それをちゃんと使ったジャーナリズムの必要性は支持するけど。
 しかし、なんかこういうデータジャーナリズムに使われる技術って、結局支配とか、お金がある方に便利に使われそうな気がするなあ…


関連:「なぜ」データジャーナリズムか - はてなの鴨澤
 確かに、「なぜ」って部分は弱いなあ。