大阪市立大学大学院・早瀬晋三の書評ブログ : 『記念碑に刻まれたドイツ−戦争・革命・統一』松本彰(東京大学出版会)

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 熊本市内の石碑を見て回っているけど、見た限りでは戦前と戦後で歴史意識が変わった感じはしないなあ。確かに、戦後は戦争に負けて云々みたいな文言は入るけど、なんというか皇国史観的というか、天皇制的というか、そういう歴史意識ががっつり残っている感じがする。
 そういう意味では、ドイツの記念碑に現れる「重層性」みたいなものは欠如している。