第二十一巻 貞観地震からの復興〜前編 | 地震予測検証 / 防災情報 Hazard Lab【ハザードラボ】

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 多賀城貞観地震の後にどういう復興を行ったか。楼門がより立派に建て直されたり、西門そばに臨時の墓地が造成されたり。そこまで追えるようになったのはすごいな。一方で、災害復興の一面でしかないような。国家が威信をかけて、多賀城の普及を行ったのは分かるが。
 この時代だと、平野部の利用は限定的だっただろうから、「国」単位では、被害は意外に少なかったかもな。まあ、沿岸の海民や湿地で農耕をやっていた人々の被害は甚大だっただろうけど。あと、多賀城の城下も、水路なんかが破壊されて、都市としては復興が難しかったかもな。
 ただ、貞観地震からの「復興」という議論をするなら、地域全体での定住地や耕地遺構の変化を追わないといけないのでは。