実施報告 『春の小川』の流れをめぐるフィールドワーク:里川文化塾│ミツカン 水の文化センター

実施報告 『春の小川』の流れをめぐるフィールドワーク:里川文化塾│ミツカン 水の文化センター
 暗渠河川渋谷川を、どのように再生するかという観点から、フィールドワークした記録らしい。
 最初は、『「春の小川」はなぜ消えたか』の著者による講演。郊外河川から都市河川、そして下水道への変遷。復活させるには、湧水と下水の分離。生活排水と雨水の分離とか、ずいぶんと大規模な工事が必要そう。そして、それを可能とする地下空間があるのか。
 暗渠化を推進した「36答申」の考え。議事録にみる「極端な」河川観。中小河川は下水。水辺空間として見ていないと。下水化して、水がなくなった川は、埋め立てて雨水排水路にするところだったけど、住民の反対運動で阻止された。
 ソウルのチョンゲチョンの再生事業の話。
 分流式下水道導入への理解。東京は他の河川流域から大量に水を持ってきている。水源としては地下水や湧水がけっこうあるはずとか。豪雨時に、大量の生活排水が放出されてしまっていることを考えると、分流式への転換は推進されるべきだと思うけどなあ。見えないところだけに、難しいと思うけど。


メモ:渡部春奈、村上道夫、小村拓也、諸泉利嗣、古米弘明 : 国内主要都市における水収支構造と水利用ストレスの評価, 用水と廃水、51(2)、pp.137-148、2009