国際関係記事メモ

[国際]「強い」オバマが?んだ 新潮流に乗っかるトランプ  WEDGE Infinity(ウェッジ)

 健康保険制度の導入や同性婚の容認など、歴史的な成果をあげた「強い」大統領であること。確かにねえ。外交分野でもイランやキューバとの歴史的和解があるわけだしな。一方で、直接的な軍事力行使分野では、相当慎重だったと。
 オバマによって、アメリカの制度の潮目が完全に変わったわけか。
 エスニシティの分布の変化、ネットの普及による政治文化の変化、安全保障の本土防衛シフトという3つの流れの中にあると。トランプの発言は、本土の防衛重視という流れに棹を差しているから、支持を受けると。
 「右翼」と「左翼」のパターンも変化。レーガン主義の終焉か。


 ヒラリーが支持を受けないのは、ネットに適応できていないのではないかという話も興味深い。メール問題の本質は、フリーメールだと、情報公開される前に削除されてしまう可能性。こういう、検証可能性をきっちり残して、データとして蓄積し続けるのは、アメリカの強さだよな。日本なんか、なあなあでごまかして、結局、イラク戦争にどう関わったのかもよくわからない報告書だしてお終いだもんなあ。

[国際]ブッシュとブレアのイラク戦争に遅すぎた審判「外交手段尽きる前に侵攻」世界中に混乱まき散らす  | 木村正人 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 実際、大量破壊兵器は発見されなかったんだからなあ。
 拙速な軍事侵攻のあげく、占領政策の失敗で大混乱。火種を中東全体にばら撒いて、ついでにアメリカの財政的余力も全部使い切った。日本から見れば、完全に国益に反する事態。なのに、へらへらと支持した日本国首相もいるわけだが。
 フセイン政権の大量破壊兵器の危険を誇張したと。英米の「特別な関係」を維持するために、あかん戦争に引きずり込まれた。英軍は装備不足だったとか。

[国際]雨降って地固まったロシア経済、資源国の弱点克服 経済制裁が構造改革促し、急速に進む輸入代替 | JBpress(日本ビジネスプレス)

 食糧生産に関してはそうかもしれないが、工業製品に関してはどうなんだろう。

[国際]アメリカは大粛清を進めるトルコと縁を切れ | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 アレな国と、片っ端から縁を切って、知らん振り決め込めれば、楽だろうなあ。トルコが、黒海の入り口を押さえている以上、関係を切って敵方に走らせるわけにはいかない。
 まあ、クーデタ未遂後のエルドアンの行動は、完全に上からのクーデタだけどな。そもそも「政府を縛る」ものである憲法を停止して、敵対者を片っ端から粛清する。解任するだけならまだしも、そのうち虐殺に走るんじゃなかろうか。
 あの時のクーデタ勢力が話にならない存在であったのは確かだけど、エルドアンも、アレな政治家であることを自らの行動で証明してしまったな。今後、トルコの不安定性は高まるとしか思えないが、どうしたもんかね。

[国際]ヌスラ戦線が、アル=カーイダから離脱を発表。シリアで何が起きているのか | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 ロシアからも、アメリカからも空爆を食らっては、どうしようもないと。
 イスラム過激派から、「反体制派」に転向して、紛れ込もうとしていると。わかりにくい話だ。周辺国の勧めか。イスラム過激派の看板を外すことで、公然と援助を受けられるようになるって、中身は変わらないだろうに…
 「反体制派」の将来は明るくないと。アメリカは、シリアを見捨てる方向なのかね。

[国際]尖閣に押し寄せる大量の中国船、東シナ海と南シナ海問題が連動する理由  WEDGE Infinity(ウェッジ)

 そもそも、南シナ海は、重要なシーレーンだから、そこでの航海の自由は日本にとって重要な問題なんだよな。中国の海洋進出と「囲い込み戦略」はどこで行われようと脅威。だから、日本は積極的に関わらざるを得ない。つーか、東シナ海で圧力を強めるほど、中国の危険性が立証されて、南シナ海の関与を強化せざるを得なくなる。
 まあ、漁船の沈没事故で、中国に尖閣周辺での法執行や海難救助を行う能力がないというのが明確になったわけだが。そういう意味では、エスカレーションは危険性を印象付けたとしか言いようがないな。漁船が、軍によって動員される民兵だと完全に明らかになった。

「国際的な問題を解決するのに軍事力等の暴力的手段を用いない」という最低限のルールを守って欲しいだけだ。

 ほんとコレ。つーか、中国のいまや被害妄想は怖い。東シナ海の向こうに戦雲が漂ってきている感じは濃厚にする。

[国際][FT]世界で後退する民主主義  :日本経済新聞

 そもそも、「民主主義」の総本山であるヨーロッパで、人道主義多文化主義国民主権の三原則が空洞化しつつあるからなあ。剥きだしの金と暴力が席巻しつつある。
 で、民主主義の弱体化とともに、独裁政治に対する批判も弱まりつつある。「アラブの春」の時期の、「人道的介入」が悲惨な失敗に終わったのも大きかったわな。シリアのような混沌になるなら、独裁政治の方がマシといった感じはある。
 まあ、あの種の強権政治は、結局のところ、基盤が脆弱とは言えるのだが。