熊本県立美術館「歌川広重展」

 土曜日なので、微妙に混んでいた。ちょうど、私が入ったあたりで、見物客が渋滞していて、一旦、先に行ったり、戻ったり。写真撮影可だったので、写真撮っとけば良かったなあ。とは言え、どれを撮るか選択できなさそう。むやみやたらと撮っても、ストレージを占領するだけだしな。


 とりあえず、「東海道五十三次」をじっくり見る機会とか、なかなかなさそうなので、良いイベントだった。1533-4年の「東海道五十三次」と、1855年刊の縦長の「五十三次名所図会」が並んで展示。前者が、近景で人を描いたり、東海道中膝栗毛を意識した滑稽なシーンを描いているのに対し、後者は引いた遠景が多い感じか。「名所図会」らしい、構図。


 他にも、美人画近江八景、木曽街道六十九次、東都名所などの風景画。障子の向こうでいろいろな格好をしてみせる「即興かげぼしづくし」などの滑稽画。芝居の一場面を描いた絵。肉筆画などが展示される。
 献金の例として配るために発注された「天童広重」が興味深いな。