月夜涙『回復術士のやり直し:即死魔法とスキルコピーの超越ヒール』

 久しぶりにラノベが「読める」モードなので、積み本とか、読み返したい本を撃滅中。第一弾はコレ。途中で読むのが止まっていたので、続きを読んで、買ってなかった8巻を発注。


 復讐劇の始まり。
 「癒」の勇者ケヤルは、攻撃力が無いことから薬物で人格を奪われ、道具として利用されていた。密かに人格を取り戻していたケヤルは、魔王に挑む決戦で他の勇者がピンチに陥った瞬間に牙を剥く。1人で魔王を倒し、魔王の心臓=賢者の石を使い、人生をやり直すことにする。


 そして、2周目の人生。翡翠眼によって記憶を取り戻したケヤルは、復讐を胸に秘めつつ、一回目の歴史をなぞる。そして、歴史通り、ケヤルに薬を盛り、虐待を行う。薬物と痛覚に対する耐性を手に入れ、正気を取り戻したケヤルは、機をうかがい虐待を行ってきたフレア王女に報復を行う。
 ケヤルのやっていることもひどいけど、それ以前にジオラル王国とその王女にして勇者たるフレアがひどすぎて、しゃーないとしか思わないのが凄いな。国家の軍隊が亜人たちの集落を奴隷狩りで襲撃するとか、賢者の石の禁術で世界征服しようとか。外道すぎる。


 フレア王女への復讐を果たしたケヤルは、自身をケヤルガ、フレアをフレイアと名前を変え、容貌も変えて、王都を脱出。「混沌の町」ラナリッタへ移動する。そこで前衛を手に入れるべく奴隷を物色したケヤルガは、病気で安値となっていた白狼族の少女セツナを見いだす。レベル上限が低く苦しんできたセツナ。しかし、「勇者」は精を放つことによってレベル上限を突破することができる。さらに、ジオラル軍による白狼族襲撃への対処、人への復讐の助力をチラつかされ、彼女はケヤルガのものとなる。
 とりあえず、セツナちゃんかわいい。


 ジオラル兵をバッタバッタとなぎ倒すのが、ひたすら楽しいな。時代劇のクライマックスみたいで。
 そして、白狼族の集落を救い、セツナは真名を明かす。