熊本市現代美術館「新収蔵作品展」

 サンリオ展はスキップして、無料では入れる「新収蔵作品展」を観覧。6月いっぱいが会期のサンリオ展のほうはどうするかなあ。
 2021-23年度に収蔵した作品を紹介するミニ企画展。こうやって並べると、いろいろとおもしろい。
 最初の方に展示されている絵画がいいなあ。具象画ながら微妙な抽象感が好き。


 小材啓治「古代賛歌」。この絵、好き。装飾古墳の壁画の、ヒトガタが浮かび上がる質感がいい。



 小材啓治「ふるさとの詩(古墳)」。これも、装飾古墳テーマ。こちらはベンガラの地に、ヒトガタが抜かれている。



 小材啓治「阿蘇」。これは阿蘇中岳火口の景観のようだ。いろいろな色を塗り重ねて、一つの絵になるのが興味深い。




 中村賢次「野焼き -阿蘇-」。野焼きの炎を描いた作品。大画面の絵画は迫力あるなあ。残念ながら、中央に置かれた椅子に人が座っていて、入らないように撮ると、斜めからの撮影になってしまう。




 瀧下和之「鬼フィギュアDX(青鬼、黄鬼、黒鬼、緑鬼、赤鬼)」。桃太郎図シリーズをライフワークとする熊本出身芸術家の立体進出作品だそうだ。最初からソフビ専門業者と組んでフィギュアを作っているそうで。
 同じものの色替えかと思ったら、微妙にそれぞれ違うようだ。




 安本亀八「三歳女児 利子像」。生き人形師安本亀八1920年代に七五三の着物の展示に使ったと思われる生き人形の頭部。



 安本亀八「相撲生人形(野見宿禰 頭部)」。上と同じ生き人形師の作品。相撲対戦像のうち、野見宿禰のヘッドパーツだけを展示。根本は木が剥き出しとか、鋭い目つきとか、血管が浮き上がった額とか。





 日比野克彦・白木良明「大種象眼」。明後日朝顔プロジェクトの関連作品。朝顔の種をかたどった象嵌作品。刻まれた朝顔がいいなあ。



 歌人の個人コレクションがまとまって収蔵された小品絵画4点とか、ひびのこずえのパフォーマンスを公演単位で記録していくプロジェクトも興味深い。