SCPをタイトルに入れたということで、ちょっと興味を持って買ってみた。
なにやら、メタな作りの作品。作者の分身とおぼしき、プロ志望の駆け出し漫画家コンビ、M氏とH氏。ある時、編集部から出所が編集部でも把握できない、SCPを題材にしたネームの作画担当を依頼される。なにやら怪しい依頼に渋るM氏だが、楽観的なH氏に押し切られるように依頼を受けることに。
SCP紹介ということで、初心者のM氏に、心得のあるH氏がSCPとは何かを解説していくパートと、依頼されたネームを作画したパートの代わりばんこで進行していくスタイル。作者の分身がいろいろと話し合ってる感じがちょっとメタだなあ。
あと、なにやら不穏な気配もあるなあ。M氏がSCPに取り込まれていく雰囲気というか。61ページのSCP財団のページを見ていて、「なんにも起きないじゃん」と言いながら、本棚から本が崩れ落ちている場面、100-102ページのファミレスのなかで急にM氏がぼうっとするシーン、166-167ページの編集者がM氏が電話口で何か言っているのを聞いた時の表情など。どう展開していくのか。
本作品のネームのSCPは、SCP財団が存在しない世界線ということらしいけど、そうなるとネットロアとか、実話怪談のお話とあんまり変わらない感じになるなあ。あの、報告書っぽい文体でこそ、SCPって感じがする。ああいう形だと、洒落怖にありそうな感じ。「私たちのTOKYO」や「吹き抜けた階段」あたりは特に。アメリカのSCPでも、日本が舞台っぽく描かれると、普通に日本のできごとにしか感じないのだなあ。
あと、「彫刻-オリジナル」の後半、2022年パート、誰が撮ってるのだろうか…
最後の「艦橋」は、普通にSCPっぽいなあ。
