「捨てられる木くずを資源に:注目集まる木質エネルギー」『熊日新聞』2008.3.17、5面

 08年の3/11に八代で行なわれた「木質バイオマスフォーラム」の記事。
木屑類の年間排出量3120万トンのうち4割が未活用。粉砕し、圧縮したペレットにすることで1キロあたりの発熱量4000-4500キロカロリー、普通の木屑の5倍、重油の半分の熱量が発生でき、またかさばらないため輸送コストが減少、品質や規格の統一が可能になるなどのメリットがあるそうな。
 一方で、ハウス栽培などに木質ペレットを使う場合、現状、設備の導入費用が重油の3-4倍、運転コストが2倍になる。これに対して、メーカーは普及すれば安くなるとしている。政策的に補助を行なえばどうだろう…
 加工の手間や消費エネルギーを考えると、そのままで使える方法も考えた方が良さそうな。

 木質エネルギーの普及について林野庁の石原室長は(1)関連機器の低コスト化(2)残材などの効率的な収集・運搬法(3)地域内での利用システムの構築――などの課題を列挙。「木のペレットだけでなく、バイオエタノールメタノール炭素繊維など多段階で利用することが必要」とまとめた。



木質バイオマスフォーラム in やつしろ
「木質バイオマスフォーラムIinやつしろ」
木質バイオマス探る「ペレット」に期待/熊本でフォーラム【九州・沖縄】
木質バイオマスフォーラム