現実はこうなんですけど・・・。

http://d.hatena.ne.jp/sunafukin99/20090616/1245104879
 リスク回避傾向の話。実際のところ、リスクを取るリスクがでかくなり過ぎている。セーフティネットの整備を怠ればそうなるのは、それこそ「小泉改革」のころには見えていたはずだったのに…
 アメリカのような積極的なリスクをとる国を再現したかったら、「リスクを取る人間」がどのようにリスクを回避しているかもキッチリ研究して、提示すべきだった。そのような社会の成り立ちから制度を見通す目がないから、アメリカで教育をうけた経済学者の類はダメなんだよ。大学とその周りしか見ていない連中が、限られた視野からのアメリカを理想化して、日本社会をメチャクチャにする。
 想像するに、1990年代から2000年代のアメリカのベンチャーが活発に出現しえた条件は、ITや金融に関わるような連中は社会階層が高く失業してもいきなり飢える危険がなかった、ITや金融では専門家集団が形成され次のポストを見つけやすかった、自分自身で負債を負う必要がなかったあたりではないだろうか。まともな裏づけがあるわけではないが… どのあたりを調べればいいのかわからない。


 リンクされている結婚関係の記事もおもしろい。男性は公務員限定のお見合いパーティが人気とか、未婚女性の約7割が年収400万以上を所望で、かつ未婚男性の8割が要求基準に満たないとか。
 正規雇用の公務員は、私の限られた観測範囲では、かなり婚姻率が高い印象をもっている。やはり結婚の圧力が高いのか、要因はわからないけど。社会学的に検討してみるとおもしろいかも。しかしまあ、これから先、公務員も見通しは暗いと思うのだがね。それでも民間よりましなのかもしれないが。
 年収の要求基準が400万円というのは、結婚して子供つくるということを考えると妥当な水準かもしれないな。そのくらいないと、子供は育てられないだろう。将来、収入が上がる可能性はあまり高くないのが現状だし。しかし、25-34歳の男性の8割が、年収がそこまでいっていないのか。