「通信がつかえない、かつマスコミも来てくれないでは孤立するという不安感」石巻赤十字病院 阿部 雅昭氏(前編) - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)

http://wirelesswire.jp/After_311/chapter1/201203161700.html
「津波で逃げた人がケータイを取りに戻ったというのは、何人も聞きます。それほどケータイは大事なんです」石巻赤十字病院 阿部 雅昭氏(中編)
「訓練でトリアージはやっていましたけど、実際に経験するとは思ってもみませんでした」石巻赤十字病院 阿部 雅昭氏(後編) - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)
 被災地における通信確保の重要性の話。インフラ側で切ってしまうのはどうかとか。携帯キャリアの対応の遅さとかいろいろ。状況の調査を地元新聞社の記者に委託していたりとか。確かに、災害時の通信手段の確保などの社会的責任はあるよなあ。ただ、携帯電話は競争が激しくて、インフラに割くリソースが足りなさそうな。
 あと、テレビなんかが被災地の状況をあんまり報じていない話とか。中越地震阪神大震災の時もそうだったけど、被害がひどいところほど情報が流れない。逆に言えば、被害を受けているのが確実なのに情報がない場所は、ものすごい被害を受けていると考えるようにしているけど。あと、情報発信手段としてのマスコミ活用とか。
 つーか、一週間回線を切っていたって、それはいくらなんでも駄目だろう。


 あと、ヘリポートを地上に作っていたのが、エレベーターが使えなかったので、逆に助かったという話が興味深い。本当の非常時には通信インフラも電気を使う設備も全部使えないという前提で、行動を考える必要があるというのは、阪神大震災、そして東日本大震災を通じた教訓だと思う。この前、「ブラタモリ」でやっていた東京都の緊急時用の対策本部なんかも、実際に東京直下で震度7クラスの地震が起きたら機能するのかね。肝心な時に非常用の発電機が壊れたりするんじゃね。あと、自衛隊の対応なんかは、阪神大震災以来の積み重ねの成果だよなあ。