内田守人歌碑

 江南病院横の公園に建っている碑。くずし字はやはり分からん。結局、文学碑ならばこれが最強の『拓本紀行:熊本の文学碑』を引いただけ。この碑の内田守氏はハンセン病にも関わった医者だったらしい。これがあるから、基本的には文学碑には手を出さないんだよな。
内田守Wikipedia



   木犀の
落花の円座よこぎりつゝ
 往診のわがこころ息
      つく
         守人

 内田守人氏は熊本県泗水町の出身 昭和初年
より短歌を志し熊本歌話会雑誌一本の道等をへ
て現在水甕同人 人間的主宰 日本歌人クラブ
及び日本歌人協会々員である 歌集は一本の道
ほか数冊 歌歴実に五十余年 その間厚生医
官としてハンセン氏病の研究の傍ら患者の精
神的開放をはかつて短歌の指導に力をそヽぎ
明石海人島田尺草等を世におくつた のちに
熊本刑務所の指導をもしている
 氏はまた熊本短大及び西九州大学社会福祉
学科教授として多くの人材を養成し特に地域
の社会教育と福祉に貢献した 碑の一首は一
時開業医となつた時期の感懐である
 このたび氏の喜寿を祝して郷土文化界と
水甕社有志によつてこの碑を建てた
  昭和五十一年六月十三日
    水甕主幹 熊谷武至
          井田峰月書