『世界の艦船』817号、2015/6

世界の艦船 2015年 06 月号 [雑誌]

世界の艦船 2015年 06 月号 [雑誌]

 今号の特集は、ウクライナなどで緊張が高まるロシア海軍の特集。5年ほど前だと、ロシア海軍って、ソ連海軍の生き残りのボロ船、しかも整備不良ときて、ほとんど息していない感じだったが、今やそれなりに復活の目が見えつつあるのだな。これが、今度の経済危機で、どのような感じになるのか。
 ロシア関係となると、最近は小泉悠さんが、出ずっぱりの感じだな。ネットの記事でも言及されていたが、「エスカレーション抑止」概念は本当に危うく感じる。核の使用の重石を外す感じが。あと、政治的プレゼンスといっても、ロシアに実際になんらかの地域紛争に手を出す余力はないように思えるが。シリア情勢を見ても、ロシアの「大国主義」は無責任だよなあ。
 艦船の建造に関しては、原子力潜水艦フリゲートの更新は進んでいるようだ。原潜はボレイ級とヤーセン級。フリゲイトは、アドミラル・ゴルシコフ級、アドミラル・グリゴロヴィッチ級、ステレグシュチイ級。ある意味、身の丈にあった整備方針だな。


 あとは、アメリカ海軍の戦略転換。「接近拒否・領域拒否」には、空母機動部隊の殴り込みよりも、複数の水上戦闘艦戦隊による殴りこみの方が効果あるってことなのかね。LCSは武装強化してフリゲイトになる。アーレイ・バーグ級はリスタートだの、テクノロジー・インサーションだの。アメリカ海軍も超音速対艦ミサイルを積むようになったら、すごいな。
 あとは、陸上型イージスBMDシステム。ほんとうにそのまんまだな…