「世界発2006:パリ 車追放大作戦:車線減らし一方通行増 運転しづらい街に」『朝日新聞』06/4/22

 パリの自動車交通量削減の話。ずいぶん前の記事だけど、実はこのころから、「クリーンディーゼル」が悪影響を及ぼしていたんじゃなかろうか。スモッグが、減量作戦の旗印の一つになっているが。


 車線を減らして、一方通行ルートや進入禁止区域を増やして、自動車を運転しにくくする。バス用路線や路面電車を整備して、公共交通機関を増強。自転車利用者を増やす。三つのパッケージで、自動車交通量を減らそうという作戦。交通量が減って商店がつぶれたり、渋滞が悪化して、かなりの不平を喰らっていたようだが、その後、どういう風になっていったのだろうか。12年も前の話かあ。
 車ってのは、やはり、都市にとってでかすぎるんだよなあ。ひたすら道を広げていっても、どっかで渋滞は起きつづけるだろうし。


 この時期だと、レンタサイクルはセルフサービス方式のスタンドか。今や、自転車のシェアリングは、大量の廃棄物をうんで、問題になっているが。

 ロンドンのような渋滞税方式では、庶民が車をあきらめても富裕層は乗り続ける差別構造になりかねない。パリがめざすのは、自動車が専有していた空間を公共交通に再分配することだ。

 パリのドニ・ボーパン助役の言葉。確かに、理念としては、正しいように思うが。