監獄勇者のやり直し2 貶められた最強の英雄は500年後の世界を自由に生きる (ファンタジア文庫)
- 作者:瀬尾 つかさ
- 発売日: 2020/02/20
- メディア: 文庫
Web版と比べると、コガネたちのホウライ社会への関与とか、現地人の思考が加筆されている。逆に、文庫を読んだあとに、Web版を読むと、ダイジェスト感がある。現在、Web版では、ホウライ編ラスト近くが掲載されつつあるが。
ホウライに赴いた一同。しかし、その島国は、大陸の人々に対する排斥意識が強く、情報収集すら苦労する。ひょんな事から西部の小国の領主となったコガネたちは、交渉にも応じない東部の有力国家相手に、力づくで言うことを聞かせる方針に。
破竹の勢いで進撃するうちに、「封印都市」の存在が明らかになる。ゲンザン市には、アイシャザックの肉体が封印されていた。
そして、最大国家にして、地脈の乱れの中心であるトウの国の内部から、アプローチが。ケイの都には邪竜の卵が封印されていて、旅の仲間、ネハンとナズニアの娘が維持を続けていた。
彼女の誘い乗って、トウの国の都ケイに潜入する一同。そこで、邪竜討伐の仲間の一人で、邪竜に対する憎しみを持つアルネーが邪竜の卵の封印を解く手に出る。ケイの都の崩壊と引き換えに、アイシャ、コガネ、ミル、アルネーは邪竜の討伐に成功する。
しかし、まだ、謎は残って…
ホウライすげえなあ。邪竜の肉体と討伐の勇者のうちの5人が集まっているという。ホットスポットすぎる。
そして、邪竜アイシャザックにとりついていたという「悪意の芽」、仙界から来たというそれに対策するために仙界に旅立ったネハンとナズニアの行方、3つ作られた封印の最後の一つがどこにあるか、そして、「なに」が封印されているか。
アイシャは、「生まれ変わり」と認識しているけど、実は仙界から、アイシャザックの霊気を回収するために派遣された別の何かだったりして。
あと、仙界という異世界が出てきたから、ここを通じて、「スカイ・ワールド」や「ワールド・イズ・コンティニュー」にも接続しそうな感じだな。折しも、同じ出版社だし。