伊都工平『モノケロスの魔杖は穿つ 3』

 四巻構成の「転」部分。いきなり主人公死亡とか、驚天動地の展開だな。


 ヒロたちが「荏原の新国」を形成した結果、関東など周辺の小国から、監視役が大量に送り込まれてきて、ゴールデンウィーク明けにクラス替え。魔法と闘争の世界関係者は一クラスに集められてしまう。
 で、利害が対立する人々の集団の中で、クラス委員決めで一悶着が発生。
 なかなか決まらないクラス委員決定のために、勝ち抜きの模擬戦が行われることになり、ヒロたちも巻き込まれることになる。
 そこに、組織内の裏切り者を炙り出そうとするソキエタス・スファエラの工作員が計略を仕掛けてきて…


 12年前、ソキエタス・スファエラが東京の位置に、別世界に繋がる穴を開けたときから仕組まれていた、討伐の陰謀か。
 いきなり、謎が開示されまくってびっくりするなあ。たまたま、鏡像国家に放り込まれて知識ブーストを受けた3歳の子供が、ASAを助けるために、ソキエタス・スファエラを潰す陰謀をめぐらす…