蝸牛くも『ゴブリンスレイヤー 15』

 今流行りの馬娘?
 ケンタウロスの姫君が拐かされた。騙して連れ出した男が大剣を背負っていたということで、重戦士が探しに来たケンタウロスに疑われることに。困り果てた重戦士は、ゴブリンスレイヤーのパーティに捜索を要請することになる。さらに、冒険者を名乗るものの悪行ということで、ギルドからも依頼を受けて、人が多そうな水の街に向かうことになる。


 水の街では、そのケンタウロスの姫君に似た特徴の娘が、レースの期待の新星として脚光を浴びていた。しかし、その彼女「銀星号」は、行方知れず。しかも、専属教官は頭を割られて殺されていた。
 一同は、とりあえず銀星号のゆくえを追うこととして、情報をあつめ、草原に乗り出すことに。そこにはゴブリンと共に、塚山の上に巣くう「不死身の魔術師」が居て。人捜しだ、シティアドベンチャーといっても、結局、ゴブリンと戦うことになるのがゴブリンスレイヤーなのねw
 つーか、女神官ちゃん、躊躇なく「崩しましょう」とか言い出すあたり、完全にゴブリンスレイヤーに毒されてるなあ。まあ、TRPGにおいて、そうやってぶっ壊して一網打尽は正義かなあw
 たくさんの命をため込んで、死んでもよみがえるとしても、延々と殺され続ければ、いつかは命尽きるだろうな。


 行方不明になった「姫様」と失踪した「銀星号」が同一人物というのが、ある意味TRPGのセッションではよくありそうなつながりだよなあ。


 113ページのケンタウルスの走者養成所の紹介文が完全にリリアン女学園なんだが。ぽんぽん、TRPGだの、ファンタジーだの、映画だの小ネタぶっ込んでるけど、今回はなかなか直球だったなw